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上野の西郷さん [幕末維新]

渋谷の忠犬ハチ公と並んで、日本で一番有名な銅像ではないかと思います。しかもそれが実際の本人とは全然似ていないという、いわくつきの銅像です。JR山手線の電車の窓からも、ほんの一瞬ですが、遠巻きに眺めることができます。

そもそもは西郷隆盛本人の写真が全く残っていないというのが、こういう銅像になってしまった一番の原因なのでしょうが、弟の西郷従道の顔まで参考にして造られたようですので、製作者もかなり苦肉の策だったのではと思います。

銅像の除幕式に出席した西郷隆盛の妻が、その銅像の姿を見て、こんな顔はしていなかったと言った話は割と知られていますが、それだけではなく、外出する時にはこんなだらしない格好はしていなかったとも言っていたそうです。

歴史資料の世界では、いわゆるフルベッキ写真という、幕末に佐賀で撮られた集合写真に、西郷隆盛が写っているようだと、一時期注目を集めたようです。しかし残念ながらこれはどうも別人らしいという説が、現在では有力な様子です。

それにしても、ここまで虚構の姿が一般人の認識として広まってしまうというのは、水戸黄門並みかも知れません。

西郷隆盛銅像 上野
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