SSブログ

<自動車保険の落とし穴> もらい事故で全損の場合、自腹発生の可能性 [日常・社会]

10年以上前になりますが、もらい事故によって、自分の車が全損になる経験をしました。事故直後からエンジンがかからなくなり、損傷も激しく、結局廃車になりました。

●状況
所有車:全損 元々中古で購入 かなり年数が経っていた
保険会社の査定価格:30万円台
事故の過失割合:当方0%

全損の場合、その車のその時点での資産価値を保険会社が算定します。本人がその車をいくらで購入したかは、全く考慮に入りません。

その価値というのは、新車の時点から年数が経過するほど、下がっていきます。固定資産の残存簿価と似たような概念かと思います。

そして原則として、その算定価格から自分の過失割合を差し引いた額が、相手の保険会社から自分に支払われることになります。

ここで問題なのは、その相手の保険会社から支払われる金額では、今まで自分が乗っていた車と同レベルの車は買えない、ということです。たとえ自分の過失割合が0だったとしても、同様です。

単純に考えても、自動車販売業者は車の価値に利益を乗せて売りますから、同レベルの車を探そうと思っても、保険会社の算定価格よりは明らかに高くなります。

私の場合は、同レベルの車を探そうと思っても、まず50万を下回ることはありませんでした。もらい事故で突然多額の出費を迫られるような状況に直面したわけです。人によっては、もっと高額の費用が必要になる場合もあるでしょう。

もう一つ付け加えるならば、車が物理的に修理可能であっても、保険会社が判断する修理費の額より、車の価値の算定価格が低ければ、これは全損と判定され、相手方の保険会社はその算定価格の金額しか支払ってくれません。

例えば、修理に50万円かかるとして、しかし車の価値が30万しかなかったら、相手方の保険会社は30万しか支払わない、という話です。愛着のある車だから修理して乗り続けたいと思っても、そういう処理をされてしまいます。

その当時自分が、自動車保険で車両保険を付帯していたかどうか、ちょっと記憶がはっきりしませんが、車両保険がないとなると、物損に対して自分の保険会社からお金が出ないので、更に厳しい状況に追い込まれます。

だから、事故は起こさないに越したことはない、という話になります。また車両保険も、あまりに年式が古い車だと、保険会社によっては車両保険を設定できない場合もあるようですので、注意が必要です。

●結論
事故は起こさないに限る。しかし防げない事故もある。全損事故や自損事故に備えて、車両保険も検討の余地あり。
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。