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期日前投票の盲点 ~これっておかしいでしょ?~ [日常・社会]

今日の投票日当日に投票に行く人には、直接影響のないことですが・・・。

期日前投票についての話です。実は大きな落とし穴があります。

あまり早くに期日前投票に行くと、最高裁判所裁判官国民審査の投票ができません!!!


私は先週の土曜に期日前投票に行ったのですが、受付で「今日だと最高裁判所裁判官国民審査の投票がまだできませんが、よろしいでしょうか」と係の人に声をかけられました。

頭の中が「???」だったので更に話を聞くと、翌日日曜日から国民審査の投票ができるとのことでした。結局私はその日は投票せず、日曜日に出直しました。

同じ日に別の市町村で期日前投票をした友人は、その国民審査の投票のことは全く気付かず、総選挙の投票をしただけになってしまったそうです。


投票日の1週間前の土曜だと最高裁判所裁判官国民審査の投票ができなくて、その翌日の日曜だと投票ができる。何でこんなことになるのか???


私もちょっと調べてみたのですが、国会議員の選挙の期日前投票は、選挙公示日の翌日から可能となっている一方で、最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票は、投票日の7日前から可能となっています。

今回の総選挙に当てはめると、総選挙の期日前投票は12月3日(水)から、国民審査の期日前投票は12月7日(日)から可能となっています。


一般の市民の感覚からしたら、期日を揃えるのが当たり前ではないのか?
現場の選挙管理委員会の人たちにとっても、期日を揃えた方が対応は楽なのではないか?

期日前投票をする人にとっては、著しく利便性を欠く話ではないのか?
国民審査に対する国民の権利を、事実上阻害するものではないのか?
国民審査を更に骨抜きにするために、わざと放置しているのか?
そして、この期日のずれを国民の殆どが気付いていないという現実。

今回の選挙まで全然知らなかった身としては、あまり大きなことは言えませんが、私はそんな疑問を覚えます。


私は、最高裁判所裁判官国民審査の制度が、元々きちんと機能しているとは思いませんし、明日飯が食えるか食えないかという話でもありませんが、だからといって、今のような状況を放置していいとは思いません。これは国民の基本的な権利に関する話だと私は考えます。

そして、これは立法措置で改善可能なはずですし、物理的にも決して不可能な話ではなかろうと思います。

しかしながら、こうした不合理な状況に目を向けるメディア報道は、今のところ全く知りません。国会議員や法曹関係者でも、誰かこの問題を指摘した人はいるでしょうか?


国会議員は衆参合わせれば700人以上いるわけですが、議員の人たちは、あまり関心がないのでしょうか。国民の権利についてもう少し敏感になってほしいと思いますが。

前回の衆議院解散の際に約束されたはずの定数削減を、0増5減だけでお茶を濁し、そして1票の格差について違憲判決が繰り返し出ても、何の抜本的解決も図られていないことが、全てを物語っているのかも知れませんが。

とはいえ、選挙で棄権するのはよくないと思います。我々有権者が棄権しても、政治家たちは痛くもかゆくもないでしょうから。


余談ですが、こうした問題でもし誰かが裁判でも起こして、最高裁までいってしまったら、最高裁はどういう対応をとるのか?判決自体出せるのか?ある意味、裁判官自身の身に直結する話でもあるでしょうから。
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