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遠州鉄道 旧奥山線 [歴史]

静岡県西部をかつて走っていた鉄道です。何年か前ですが、この廃線跡を少しだけ歩いたことがありました。今は道路になっていて、地図でも注意して見るとわかります。

廃線の終着駅を起点に歩き始めました。ここは今は市の文化施設になっています。そこからしばらくは幅4~5m程度の道路でしたが、途中から遊歩道になり、国道の下をトンネルでくぐりました。現在は高校生の自転車通学ルートとして利用されています。トンネル内は在りし日の鉄道の様子が写真で紹介されていました。

それを抜けると、少し線路跡が広くなっているところがあり、駅の跡地でした。更に過ぎて、三方原の戦いについての資料が展示されている犀ヶ崖資料館まで来て、ここを見学して終了しました。トータル約2時間。廃線跡は本当はもっと長いのですが、全部歩くととても一日では無理でしょう。

写真を載せられるとよかったのですが、残念ながら撮り忘れてしまいました。かつての姿はこちらでも紹介されています。
http://www.e-inasa.jp/keiben/index.html

この路線ですが、1964年に廃止されています。車両のサイズが普通の鉄道より少し小さくて、軽便鉄道と呼ばれていました。昔は雨が降ると坂を上れず、乗客が客車から降りて後ろから押して上りきったという逸話が残っています。いわゆるモンスターなども殆どいない、のどかないい時代だったんだろうなと思います。

今だったら遅れはもちろん、乗客の手を煩わせるなどもってのほかで、苦情が殺到しそうです。契約社会化が進むと仕方がないのかも知れませんが、多少は心にゆとりやのりしろを持って生きられる方が長生きできそうな気がします。

この旧奥山線は大赤字で廃止されてしまい、今ではこの地域は完全な車社会です。その後の周辺の開発や人口増加などをみると、もし今も残っていたら渋滞の緩和や中心商業地の空洞化の歯止めにも少しは役立っていたかも知れず、何とももったいないです。
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