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負けるも勝ち [相撲本]

元横綱大乃国の芝田山親方が2008年に出した本です。ダイヤモンド社から1680円で出ています。「第62代横綱・大乃国の全国スイーツ巡業」(日本経済新聞社、1470円)に続く2冊目の著書です。「人生に勝ち組も負け組もない」が持論だそうです。

そういえば以前似たようなタイトルで、ホリエモンが「稼ぐが勝ち」という本を出していましたが、今では古本屋でかなり安く売られているっぽいです。

横綱大乃国といえば、横綱千代の富士の全盛期に孤軍奮闘し、千代の富士の連勝記録を53で止めたことでも知られています。大関時代には全勝優勝も果たしています。元大関魁傑の放駒部屋の力士でしたが、親方の現役時代に内弟子として花籠部屋に入門し、関取になる前は横綱輪島の付け人もやっていました。

芝田山親方は、最近ではスイーツ親方として有名ですが、この本を読むと、横綱まで駆け上がって多くの困難や孤独に直面してきた人というのは、やはり我々のような人間とは違って、その過程でいろんな奥深いものを見る目を身につけているのだな、というのを感じます。

大乃国の横綱としての成績は決して芳しいものではありませんでしたが、いろんな嵐を乗り越えてきた人は、順風満帆でつまづくことなく生きてきた人には見えないものがたくさん見えているのだなと、この本で改めて感じます。

また、芝田山親方の場合、巷では、スイーツばかりやっていて部屋の方はどうなっているんだ、という声も一部では聞かれたりしていましたが、この本を読むと、親方自身は本業はあくまで大相撲という意識があって、スイーツ関係にしろ、講演にしろ、全て大相撲と世間の接点を広げるためにやっている、というのがわかります。ちょっと安心するとともに、世間もいい加減なものだと思えてしまいます。

大相撲の親方の書いた本といえば、北の湖前理事長も以前本を出しています。現役引退直後に出版された「もう一歩、前へ出れば勝てる」(ゴマブックス)です。ごま書房は先日確か民事再生手続きに入ったようなニュースが流れたような気がしますが、となると絶版でしょうか。


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