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知らなかった東洋医学 [身体]

ちょっと東洋医学に興味を持って、その関係の本を何冊か読んでみました。

色々読んで思った率直な感想は、東洋医学は思っていた以上に奥が深い、ということでしょうか。

また、我々が知らず知らずのうちに西洋医学のものの考え方に染まってしまっている、ということも実感しました。とにかくアプローチの仕方が全然違うので、なかなか頭の切り替えが難しいですね。

西洋医学は身体の器官ごとの異常をみていく、局所的な傾向があるのに対して、東洋医学では、身体全体でみていきますね。ですので、たとえば頭痛と下痢が同時に起こる場合、頭痛は頭痛、下痢は下痢として対処するのではなく、同一の原因によって起こる症状という風に東洋医学ではみるようです。

鍼灸にしても、ただ単に胃に効くツボはここだとか、そういう1対1対応で済ませられる話では本来ないのだということも、読んでいるうちに段々わかってきました。

また明治以降の日本は、西洋医学しか医療と認めずにずっときてしまったので、中医学と西洋医学の併用と融合を進めてきた中国に比べて、大きく後れを取ってしまった様子も見えてきました。

東洋医学の世界では、身体の外側から治す手段としての鍼灸と、身体の内側から治す手段としての漢方薬が、セットで捉えられるのが本来の姿のようです。しかし日本の場合は現在、漢方薬は医師か薬剤師しか扱うことができず、鍼灸師は処方箋を書くことができません。鍼灸と漢方薬がほぼ完全に分断されている状況です。

また素人の知識では、漢方薬は副作用がない、という思い込みを私などは持っていましたが、例えば「十八反(じゅうはっぱん)」や「十九畏(じゅうきゅうい)」など、漢方薬でも飲み合わせてはいけない組み合わせもある、ということを初めて知りました。しかし薬剤師でもそれを知らない人がかなりいるようです。

東洋医学は西洋医学と対立する存在ではなく、どちらが正しくてどちらが間違っているということではないので、両方の長所を採り入れて人々の健康維持に役立てる、というのが一番理想的と思われます。私も今回初めて知ることだらけでしたが、今後両者がもっとうまく活用されていったらいいなと思います。
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