SSブログ

お客様は神様ではない [日常・社会]

「お客様は神様です」

この言葉は、いかにも日本で古くから使われていた言葉のように思われがちですが、実はそうではないようです。一説には、どうも戦後の高度成長期に故三波春夫が言い出して広まったっぽいです。

お客様を神様だと思って、相手の立場を考えながら丁寧に接する、というのはとてもよいことだと思います。私もかなり前、旧共産圏の国営商店と思われる店で、まるで買う人間より売る人間の方が偉いんだと言わんばかりの、横柄でやる気のない店員を見て、日本は素晴らしいと思ったりもしました。

ただ、問題は客の側の意識です。「お客様は神様です」を逆手にとって、「こっちは金を払っているんだから店は言うこと聞け」というような態度を客が露骨に示すのは、非常によくないと思います。

我々一般人の多くは、客や消費者であると同時に、職業人としての顔も持ち合わせています。客としての立場をあまりにも強調し過ぎた生活に終始していると、それは巡り巡って自分の仕事に跳ね返ってくるような気がしてなりません。

だからといって、何でもなあなあでいいと言うつもりもありませんし、どこかの国のように、例えば家の修理を明日頼んだのに、結局業者が来たのは3日後、というような話が当たり前になってしまうのは、私も困ります。

しかし、クレーマーのような客は、これはかえって社会に害を与えます。サービスはあくまでも対価に見合う範囲内でしか提供できないものだとも思います。

「因果応報」という言葉が何となく頭に浮かんでしまいますが、私も気をつけたいものです。
タグ:クレーマー
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。