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振替輸送の落とし穴 [日常・社会]

鉄道の「振替輸送」をご存知ですか?

大都市圏の鉄道各線では、ある路線で何らかのトラブルによる運転停止などの状況が長く続く場合は、鉄道会社同士が融通を効かせ、希望する乗客には近隣の別路線への迂回を認め、なおかつ乗客からは迂回に伴う新たな運賃は徴収しない、という「振替輸送」の措置が取られます。

最近は人身事故や、あるいは強風、濃霧、豪雨などの悪天候、信号故障などの技術的トラブルなどにより、振替輸送が頻繁に発生しています。

私も先日、某地下鉄で信号トラブルの直撃を受け、他の路線に迂回せざるを得なくなりました。

ところが、この振替輸送には、意外な落とし穴がありました。

私はこの時、ICカード(JR東日本のスイカ)で乗車していたのですが、改札口の駅員に尋ねたところ、

「振替輸送の対象となるのは、定期券・乗車券(=紙の乗車券)・回数券のみで、ICカードは対象とならない」
という話でした。

ICカードは、駅でいちいち切符を購入しなくても、自動改札機にかざせばすぐ入場でき、とても便利です。また移動中に寄り道したくなって行き先を変えても、いちいち切符の精算をすることなく、出口の自動改札機にかざせば普通に出られたりもします。大都市圏で日常的に鉄道を利用する人なら、殆ど持っているだろうと思います。東京だとスイカやパスモ、東海地方ならトイカ、関西ならイコカなど、色々ありますね。

そのICカードが、振替輸送のような不測の事態には、対応が効かない、ということを、今回初めて知りました。

自腹を切らざるを得ない状況とはいえ、電車が途中の駅で停車したまま、一向に運行再開の見通しが立たないため、改札を出て最寄りの他路線の駅に移動することにしました。

そして、徒歩20分、バス停3つ分の距離を小走りで移動し、何とか別の路線に乗ることができました。目的地に着いたのは、結局予定時刻より1時間も後でした。

なお、この日の信号トラブルは、復旧までに8時間かかりました。

振替輸送
タグ:鉄道
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