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大相撲「八百長」の研究 [相撲本]

2011年2月に大相撲の八百長事件が発覚したのを受けて、その翌月に緊急出版された本です。

著者は田端良彦&相撲愛好会で、フリーのライターやジャーナリストなど数人が名を連ね、更に匿名の協力者もいるようです。出版元は日本文芸社です。

この本は、大相撲の八百長の実態の数々を暴きつつも、一方で「八百長をなくしたら、相撲は相撲でなくなってしまう」などと、なかなか公の場では憚られるようなことが堂々と書かれています。

今までも大相撲の八百長問題に関しては、先駆者である週刊ポストをはじめ、いくつかのメディアが取り上げてきましたが、その殆どが「八百長はけしからん」という論調でした。当たり前といえば当たり前ですが。

この本は、それらとはちょっと違う視点を持って書かれており、かなり特異な存在かも知れません。

八百長相撲の実例については、かつて週刊ポストなどで書かれたものとかなり重なっていますが、昭和30年代の栃若時代の八百長など、他のメディアでも扱われなかった目新しいものも含まれています。

イギリスのブックメーカーが、八百長相撲の存在も傾向も全く知らないがゆえに、オッズの設定をミスして、大金を賭けた日本人の的中者に大損させられたことなども書かれています。これまでの週刊誌報道にはなかった視点です。

2011年初場所番付による各力士のガチンコ度ランキングなるものも掲載されています。八百長事件発覚前の番付なので、八百長で引退勧告を受け土俵を去った力士も載っていますが、その力士たちを見ていくと、ガチンコ度は最高でも中程度でした。

この本の残念な点は、誤字が多いことですね。校正を殆どやっていないか、あるいは相撲を知らない人が校正をして見落としたか、よくわかりませんが、あまりにも誤字が多すぎます。

また休場を「休養」と書いている部分が多く、間違いなのか意図的にそうしているのかわかりませんが、一相撲ファンとしては非常に違和感があります。

なお、この著者が開設しているサイトがあります。
http://chusha.hypernomad.net/index.html


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