SSブログ

とある猫の親子 [動物]

昔世話をしていた野良猫の話です。

庭に野良猫が親子3匹でまぎれこんできました。私の家族は皆猫好きなので、早速構いたかったのですが、野良猫なので最初は人間を警戒して近寄ってきませんでした。でも餌を皿に色々置いてやると、人がいなくなると食べるようになり、次第に人がいても寄ってきて餌をねだるようになりました。好物を持ってきてやると、皿に置く前に我慢し切れなくて人に手をかけてきたりもしました。

そのうち子供2匹のうちオス1匹は親離れしてどこかへ行ってしまい、親猫とメスの子猫が庭に残りました。

猫というのはある程度の時期になると、親猫が子猫に親離れを促します。近寄って甘えようとすると息を吹いて威嚇したりします。でもその子猫はなかなか庭を離れようとしなかったため、結局親猫の方がなわばりを子猫に譲る形で外へ出ました。

ここからが新しい発見だったのですが、親猫も離れたとはいえ子猫のことが心配なようで、時々子猫に見つからないように遠巻きに見に来ていました。また、親猫もさすがに外で餌にありつけない時は、うちの庭に入って来ました。そうすると、子猫が大喜びして、餌を先に親猫に食べさせたりしていました。猫にも親子の愛情というものがあるのかなと、何か感心してしまいました。

その親猫はその後も時々顔を出していましたが、いつの頃からか姿を見せなくなってしまいました。野良猫は病気にかかったりしやすいので、どこかで命を落としてしまったのかも知れません。

子猫の方はその後も庭に住み続け、私の両親が作った発泡スチロールの小屋(猫ハウスと呼んでいましたが)でよく寝ていました。6年前に父に看取られて膝の上で息を引き取るまで、本当に楽しませてもらいました。

私の目の前でセミを取って、庭で寝っ転がってセミを片手で押さえて、セミがバタバタ羽を動かすのを見て楽しんでいたと思ったら、いつの間にか羽が散乱していて、胴体は食べてしまったようで跡形もなかった、なんてこともありました。猫の生態を色々学ばせてもらいました。

猫.jpg
タグ:野良猫
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ペット

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。