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小津安二郎 [映画・テレビ]

黒澤明と並ぶ、世界的に知名度の高い映画監督です。亡くなったのが1963年ですから、もう40年以上がたちます。12月12日の60歳の誕生日当日に亡くなっています。

私が見た小津作品はまだ両手にも届きませんが、十数年前に東京・池袋の文芸坐で「生れてはみたけれど」を見たことがあります。これは1932年の作品で、音声がなく字幕です。画面も白黒です。見た時はちょっとピンときませんでしたが、かなり高い評価を得ている作品だということを後から知りました。

その他はだいたいレンタルビデオなのですが、「秋日和」「秋刀魚の味」「小早川家の秋」「東京物語」あたりは見ました。小津作品は家族を題材にした作品が多く、いつの時代にもどこの世界にも通じる普遍性を感じます。

小津作品で最高傑作と一般的にいわれているのは「東京物語」ですが、確かにこれは非常に印象に残りました。1953年の作品です。でも公開当時は国内ではあまり評価が高くなかったようです。

この「東京物語」は尾道でロケが行われたというのを、私は最近知りました。尾道というと大林宣彦監督の尾道三部作が有名ですが、実はその数十年前に小津作品も作られていたのですね。いつか行ってみたくなりました。

また、個人的には「東京物語」と同じくらい「小早川家の秋」も記憶に残っています。これは1961年の作品です。小津最後の作品は「秋刀魚の味」ですが、これは1962年の作品で、映像はカラーです。

NHKの大河ドラマの主人公は、権力者やその周辺の人物が多いですが、そろそろ文化人をもってくるのもどうだろうかと、ちょっと思いました。既に再来年まで決まってしまっていますが、その先に小津安二郎なんかどうだろうかと。

まだ関係者が健在なうちの方が、より完成度の高い作品ができるだろうし(創作はかえってしづらいかも知れませんが)、ゆかりのある人々にとっても感慨ひとしおとなるのではないかと思います。
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