謹賀新年

明けましておめでとうございます。今年も気軽にご訪問いただければと思います。

さて、謹賀新年という言葉でふと思い浮かべるのは、昭和末期です。

昭和天皇の最晩年、昭和６３年の秋口あたりから、一進一退する病状に、マスコミを中心に世間ではいわゆる自粛ムードが広がりました。謹賀新年の「賀」という言葉は不適切ではないかというような見方も一部に生まれて、「謹迎新年」なる奇妙な用語が生まれたりしました。

そんな奇妙な造語を使うくらいなら、「迎春」で十分用は足りるではないかと思い、私は「迎春」を使っていました。結局「謹迎新年」は全く定着せず、今では完全な死語ですが。

あの当時は、日産セフィーロのＣＭで、井上陽水が車の窓を開けて「皆さん、お元気ですか～」と言うシーンがありましたが、それも自粛ということで、そのセリフの音声がカットされたりしていました。

気がつけばあれから２０年以上たち、セフィーロもとっくに生産中止になっています。昭和は少しずつ遠くなっていますね。

何はともあれ、今年一年が新しい希望につながる年にぜひともしましょう。