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「大相撲 ガチンコ場所を 見てみたい」 [相撲]

誠にお粗末な川柳でございます。冒頭から失礼いたしました・・・。

さて2月の週刊文春で「八百長なし『ガチンコ場所』が一場所だけあった」という記事がありました。

これは72年初場所のことを指しているのですが、前年の上位陣の相撲で八百長の疑いが世間から高まり、相撲協会は内部に「相撲競技監察委員会」を発足させました。そしてこの場所は序盤戦から上位陣同士の対戦をバンバン組み、後半戦は好成績力士同士を対戦させるという方針のもと、初日にいきなり横綱大関戦が組まれたりもしました。

予定調和が働きにくい状況のもと、前の場所まで2連覇中だった横綱北の富士は14日目から途中休場(7勝7敗1休)、優勝は前頭5枚目の初代栃東でしかも11勝4敗という、誰も想像できないような結果がもたらされました。まさに戦国場所・・・。

ところが、上位陣同士を前半戦からどんどん当ててしまったため、千秋楽結びの一番が大関対平幕になってしまうなど、終盤戦にあまりパッとしない取組が増えてしまい、以後ここまでドラスティックなことはあまり行われなくなったようです。

さて最近の大相撲ですが、昨年発覚した野球賭博事件の捜査の過程で、警察が押収した力士の携帯電話の解析結果から、八百長相撲を示唆する内容のメールが46通も発見されるという、前代未聞の事態が今年2月に発覚しました。「立ち合いは強く当たって、後は流れでお願いします」などというあからさまなメールまで出てきました。

これは大相撲史上最大と言ってもよい大問題に発展し、その結果、25人の力士・親方が八百長に関与したと認定され、事実上の追放処分を受けるに至りました。

この事件により3月場所は中止となり、また5月場所は技能審査場所として無料公開されることになりました。NHKは今回、本場所開催ではないということで、5月場所の生中継やダイジェストの放送は見合わせることになりました。

いずれにせよ、今後世間は当然厳しい目で相撲を見ることになると思います。5月場所も、どのタイミングでどういう対戦が組まれるかはわかりませんが、怪しい相撲が取りにくくなるのは必至と思われます。

世間には、もう相撲なんかやめてしまえ、という声もあるかと思いますが、私は自分が幼稚園の時以来大相撲を見続けている者として、純粋な興味を持って、この来たるべきガチンコ場所に注目しています。72年初場所をリアルタイムで知らない人間として、その再来をしっかりこの目に焼き付けてみたいとも思っています。
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