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霧島一博著 「踏まれた麦は強くなる」 [相撲本]

大相撲の元大関霧島(現陸奥親方)が自らの相撲人生を語っている本です。内容的に96年春場所の引退直前に書き上げられたものと思われますが、一方で出版は96年4月なので引退後ということになり、何とも微妙なタイミングで世に出た格好です。出版元はザ・マサダという会社です。

霧島は入門から関取になるまで7年を要し、更に大関昇進は30歳の時で、トータル15年かかっており、まさに遅咲きの力士でした。優勝は1回で、大関在位16場所ののち関脇に陥落、更には平幕まで落ちて、36歳で引退しています。

霧島は現役当時、和製ヘラクレスともよばれ、ウェートトレーニングで鍛えた鋼のような体格で、軽量にもかかわらず吊りを得意とした力士で、また右からの出し投げも強烈でした。

霧島は太れない体質だったらしく、体重を増やすために卵を1日20個食べていた、というような苦心の様子も書かれています。それでもうまくいかず、三段目の頃からウェートトレーニングを始めて、筋肉で体重を増やしていったとも明かされています。

また、奥さんが霧島の食事管理を徹底していたことは、大関昇進前後から知られていましたが、そのことについてもかなりのページが割かれています。まさに二人三脚、奥さんがいなかったら、大関昇進はおろか、幕内定着も困難だったのではとも思えてきます。ちなみに食事は一日5食だったそうです。

横綱千代の富士に初めて勝った時の様子も書かれています。その取組はネットでも見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=wcucHXU07jI

この本は図書館で偶然見つけたものですが、大相撲をまた違った角度から見ることができる一冊です。
タグ:大相撲 大関
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